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三遠南信250万流域都市圏の明日を語る
5月13日豊橋市公会堂にて豊橋市・浜松市・飯田市の市長と商工会議所頭の6人が出席し、三遠南信地域の振興策をまとめた「三遠南信地域連携ビジョン」を協力していくことの確認を行った対談です。
豊橋市 早川 勝市長 |
浜松市 鈴木康友市長 |
飯田市 牧野光朗市長 |
三遠南信地域連携ビジョンへの期待
- 飯田市長
- 三遠南信サミットを開催し15年の積み重ねを経て、住民、行政、経済が一緒になって、三遠南信全体のビジョンを一つの思いとしてまとめたことは、とても大きな意義があります。ビジョンでは社会基盤整備の必要性をしっかり位置づけました。
- 三遠南信の基軸「三遠南信自動車道」の一日も早い整備促進に結びつくことを期待します。
- 豊橋市長
- 三遠南信地域連携ビジョンのプロジェクトを推進する中で、国の考える道州の線引きや権限移譲に対し問題提起できることもあり、大きな期待を持っています。
- 東三河には9市町村と経済界で組織する東三河広域協議会があります。その中で広域的な連携事業として、広域地域医療問題、合併や道州制などを検討しています。こうした地域の議論が三遠南信にも広がればと考えています。
- 浜松市長
- 浜松市は、共生共助の精神で一体感のあるまちづくりを進めています。「共生共助」は三遠南信の連携を進めていく上でもとても大事なことで、皆さんと一緒にこの三遠南信地域の一体的な発展を目指していきたいと思います。
- 三位一体改革以来、今年は地方分権改革推進委員会で最終答申が出され、地方主権、地域分権が進むとても重要な年になります。この大切な時期に、このビジョンができたということはとても重要なことです。今後は、ビジョンに基づき実績を一つ一つ積み上げ、政令指定都市・浜松としても大きな責任と役割を果たしていきます。
重点的な課題
- 飯田市長
- 三遠南信自動車道とリニア中央新幹線の整備です。三遠南信の北の玄関口としてリニア中央新幹線の早期実現、飯田駅の設置が望まれます。次に、流域定住の推進です。上流地域の人口減少問題と中山間地域の定住促進をどう進めていくのかが非常に大きな課題です。三遠南信地域が250万流域都市圏を目指す上で、上流域の定住促進はとても重要な課題です。
- 豊橋市長
- まずは三河港の発展です。地震などを含めた危機管理面からも、名古屋港だけではなく三遠南信地域にある三河湾、御前崎港はとても重要な役割を果たします。
- 次に大学との連携、三遠南信地域大学フォーラムの設置です。地域の大学をネットワークでつなげ、さらに海外の大学との連携も考えていきます。
- 浜松市長
- 道路基盤整備の中でも特に、圏域の南北を縦につなぐ三遠南信自動車道は一日も早い完成を望みます。また、浜松三ケ日豊橋道路、ビジョンに位置づけている豊橋浜松環状道路は、圏域の交流を活性化させる大変重要な道路であると確認しています。また、グローバル化に向けた富士山静岡空港、三河港、御前崎港の有効活用、多文化共生への取り組みも重要です。
推進体制
- 飯田市長
- 行政のみならず住民、企業の皆さんと一緒になって、この連携ビジョンを推進する体制をつくり上げていくことができれば、必ず全国に先駆けた県境モデルになると大いに期待しています。
- 豊橋市長
- 交流、広域連携、広域連合などステップを段階的に踏んでいくことが大切です。ビジョンの目標年次「10年」で、ある程度の組織の構築まで進むものと展望しています。推進会議でできるものから一つずつ交流、連携、連合へと進めていくことが必要だと考えます。
- 浜松市長
- 浜松市が事務局となる「三遠南信地域連携ビジョン推進会議」をベースに皆さんのご意見をいただきながら、ビジョンに基づく連携の実績を積み上げていくことが重要になってきます 。
- 来年2月10日(火)に浜松市で三遠南信サミットの開催を予定しています。実のある連携に向け、有意義なサミットとなるよう準備を進めていきます。